傷が残る手術と残らない手術の違い

ワキガの原因は、アポクリン腺から出る汗です。ここから分泌される汗は、脂質やたんぱく質、アンモニアなどが多く含まれており、これが皮脂や垢と混ざり、雑菌が分解するときに強烈な臭いになります。根本的にワキガを治したいなら、アポクリン腺を除去する手術が有効だとされています。

切開手術をするとリスクのひとつとなるのが、手術跡です。多くの病院で行われ、最も効果が高いといわれているのが剪除法という方法です。ワキ部分を3~5センチ程度切開し、皮膚を裏返します。

原因となるアポクリン腺を医師が目視でひとつひとつ除去します。確実に除去できることから、効果が高いといわれています。長く切開する必要があるので、手術跡が残りやすいといえます。

同じくアポクリン腺を除去する方法として吸引法があります。皮膚に1センチ程度の穴を開け、吸引管で吸引する方法です。傷跡が小さく目立ちにくいですが、医師の感覚で行われるため、100%吸引することは難しいといえます。また切開手術でできた手術跡は消すことはできないと考えておきましょう。

ただ、数カ月から1年ほど時間が経っていくと徐々に目立たなくなってきます。自分の認識次第でも手術跡の感じ方は異なりますので、あまり気にしないようにして自然回復するのを待つことがおすすめです。

それでも傷跡を残したくないという場合は、切らない手術法があります。超音波や高周波、レーザーを照射することによって汗の原因となる汗腺を破壊します。比較的短時間で施術が済み、入院する必要もありません。しかし、汗腺にダメージを与えられなかったり、再発する可能性も少なくありません。

もっと手軽な治療としてはボトックス注射があります。軽度から中度程度の症状の人におすすめです。ボトックスを汗を出す筋肉に注射することで、汗を出す働きを抑制します。持続効果は半年程度なので、効果が薄れてきたころに再び施術を繰り返していく必要があります。汗や臭いを軽減できるだけで、汗腺を破壊するものではありません。

また手術する際に気になるのが後遺症です。まず切開手術に関していえば、傷跡や痛みが残ることがあります。切らない手術の場合も、しばらく違和感を感じることがあります。

アポクリン腺を除去することで、他の汗腺から汗を出すことを補おうという働きが起き、他の部位での汗の量が増えてしまうことがあります。今まで気にならなかった部位の汗が増えたり、他の部位で臭いを感じるようになった、ということもあるということを知っておきましょう。