汗の臭さとワキガ臭の違い

ワキガのにおいと汗臭さとは明らかに違いがあります。
一般的に汗のにおいは、酸っぱいにおいと表されることが多く、ワキガの独特のタマネギのようなにおいとは大きく異なります。
ワキガのにおいは、脇の下からだけではなく、乳輪や性器からも同じようなにおいがする場合があります。

ワキガの主な原因は、アポクリン線からでる汗にあります。アポクリン腺からでる汗に含まれる脂質やアンモニア、糖質などの成分が、皮膚表面に存在する常在菌によって分解されることで、独特のにおいが発生してしまいます。

一方、もう一つの汗腺であるエクリン腺は、水と塩分でできているため、無臭です。
ただ、そのまま放置していると、細菌が発生しやすくなり、雑菌特有の酸っぱいにおいを発生してしまい、臭くなってしまいます。
そのためすぐにふき取ることが大切で、時間をおかずに周りの老廃物ごとなくしてしまうことがポイントです。

日本は、世界でも稀にみる清潔好きな国民で、臭いに対してとても敏感です。
そのため、ワキガ独特のにおいに対して、嫌悪感を持つ人も少なくありません。

ただ、中には、あの独特の臭いが好きでたまらないという人もいます。その理由は、フォロモンと言われいます。
アポクリン腺は、ほかの動物には体中にあり、それぞれ動物独特の獣臭を発しています。このアポクリン腺からでる臭いで、縄張りを示したり、フェロモンと言われる求愛の臭いを出したりしています。

人間社会では、このアポクリン腺がどんどん退化してしまい、悪臭として認識されるようになってしまいました。
欧米では、めずらしくないわきがですが、日本人はもともと体臭が少なく、わきが体質の人の割合が少ないため、よけいに悩みが大きくなってしまいます。

わきがは、子供にはなく、思春期頃から徐々ににおいが発生していきます。
特に、耳垢が湿っている人は、わきが体質である場合が多く、遺伝すると考えられています。

臭いが軽度な場合には、市販のデオドラント剤を使用したり、こまめにシャワーを浴びるなどの対策をとることで、においを軽減させることはできますが、中・重度の場合には、病院での適切な治療が必要となります。

軽度の場合には、ボトックス注射や塩化アルミニウムを塗布することで、軽減することができます。
中・重度の場合は、手術でアポクリン腺を除去するのがもっとも効果的です。
また、メスを使わず傷跡が残らない手術などもあるので、カウンセリングなどで自分にあった治療法を見つけるとよいでしょう。