病院でのワキガ治療はどんなもの?

ワキガは体臭のひとつであり、病気ではありません。しかしながら体臭の少ない日本人にとって、強烈な臭いを発するワキガは嫌われることが多く、悩みのある人は深刻です。

原因は、アポクリン腺から出る汗によるものです。ここから出る汗を雑菌が分解するときに強烈な臭いを発します。臭いを解消するには、アポクリン腺から出る汗を止め、雑菌が繁殖することを防ぐということが必要です。

病院を受診し、ワキガと診断されると、症状の度合いによって治療を選択することになります。

軽度の症状の場合は、塗り薬や飲み薬がすすめられます。塗り薬としては塩化アルミニウム液、飲み薬としては臭化プロバンテリンです。塩化アルミニウム液は、コットンなどに染み込ませた液を気になる部分に塗ると汗を抑制する効果が得られるものです。

臭化プロバンテリンの場合も同じく、一時的に汗を抑制することができます。長期的に使用すると口の渇きや尿の出が悪くなるといった副作用が出るので注意が必要です。その他、アポクリン腺から出る汗はストレスや緊張したときなどに出るといわれており、精神面や自律神経に働きかける薬が処方されることがあります。この薬も眠気やふらつきなどの副作用が出ることがあるため、医師の指導に基づいて使用しましょう。

手術するまでもない中度の症状には、ボトックス注射や電気凝固法があります。ボトックス注射は、ボトックスを脇に注射することで、汗を出す時の伝達物質を抑えることができ、それにより汗の量が抑制できます。

汗をかかないことによって臭いを軽減できる方法です。持続効果はおよそ半年程度です。電気凝固法は、脇の毛穴に電気針を刺し、高周波電流を流してアポクリン腺と皮脂線の破壊を行うものです。脇毛の脱毛も同時に行えます。

中度から重度の症状で根本的に治療を望む場合は手術となります。効果が高く、多くの病院で使用されている方法が直視下手術法の剪除法という手術です。脇部分を3~5センチほど切開し、皮膚を裏返して医師が目視でアポクリン腺を除去する方法です。

ひとつひとつ医師が除去するので効果は高いです。傷跡をできるだけ小さくしたいなら、非直視下手術法があります。皮下組織吸引法は脇に小さな穴をあけ、細い管を挿入して汗腺をかき出しながら吸い取る方法です。超音波吸引法も超音波を発生させながら汗腺を破壊し、吸引していく方法です。

皮下組織削除法は、カミソリの刃と皮膚を押さえるローラーを組み合わせた器具により、カミソリ部分で皮下組織ごと削って汗腺を取り除く方法です。どの方法も傷跡は小さいですが、取り残しがあったり、再発する可能性も多少あります。

切らない手術もあります。高周波、超音波、レーザーなどを照射して汗腺を破壊するという方法です。傷跡は残る心配はありませんが、100%除去できるとはいいきれない部分があります。